~~今までのお話~~
あたし・山梨ももは中2の女の子!でも、普通の女の子じゃないんだ。実は「きらめきときめきフルーティアマニック!」を合言葉に、変身しちゃうの!しかも、ただ変身するんじゃなくて、あたしが持っているペンダントを狙う「悪」と戦わなきゃならないの!一人で心細い・・・なんて思っていたら、幼なじみで大親友のりんごちゃんもあたしと同じように変身しちゃった!でも、二人で悪を倒せるの?!
キーン、コーン、カーン、コーン・・・ガラッ。「こら、山梨さん!!遅刻ですよ!」・・・やっぱり。「ハイ・・・。すいません。」あたしはもうチコクなんて慣れっこだ。「なに、その返事!1時間目は廊下に立ってなさい!!」先生が厳しく言う。「はぁい。」あたしは素直に廊下に出た。でも、廊下は涼しくて、暑い教室にいるよりよっぽどいい。それに、あたしはいろいろ考え事をしていたい。だから今廊下に立たされたのは、絶好のチャンス・・・だよねっ。。。
昨日はとってもビックリした。あたしだけじゃなくて、りんごちゃんまで変身しちゃって。じゃあ、これからは一緒に戦う仲間なの?でも、あたしたちみたいな中学生のか弱い乙女があんなごっつい男と戦うなんて変・・・ぶっちゃけ、ちょっと心配だなぁ。。これから二人でやってけるのかなぁ。。。
そんな事を考えているうちに1時間目は終わった。先生は廊下に出て、あたしを呼んだ。「せんせぇ~、呼んでくれてありがとうございます。でも、まだあたし考え事したいんで、あと1時間だけ立たせて・・・ひっ!!!」先生はスッゴク恐い顔をしてあたしの顔面をパンチした。「こら!!何バカなこと言ってるんですか!!!いいから戻りなさい!!!」先生はあたしを無理やり引っ張って、教室に戻した。
・・・暑い。。暑すぎる。。。今日のおべんとがアイスだったらなぁ。。。あたしはそんな事ばっかり考えながら授業を聞いていた。
そして、待望の?お昼休み。あたしは一目散にりんごちゃんの所に行った。「ねぇねぇ、りんごちゃん~。お昼食べよぉ~。」あたしは甘えた声でりんごちゃんに声をかけた。「いいけどさぁ、何その甘えんぼ声・・・。」「いーからいーから♪」あたしはさっきの先生みたいに、りんごちゃんを引っぱって教室を出た。
「ねぇねぇりんごちゃん。昨日は面白かったね~。」「でも、怖かったね~。」「アハハ、りんごちゃんでも怖いかぁ~。」「ももはもっと前から変身してたの?」「うん。こないだね。」「そっか・・・じゃ、あの時変じゃないかって聞いてたの、そういう意味だったんだ。それなのにあたし・・・。」「いいのいいの!これからはりんごちゃんと一緒に戦えるってコト分かったし。楽しみだよぉ」りんごちゃんにスリスリしながらあたしは言った。
放課後、あたしはまた、りんごちゃんの部活が終わるのを廊下で待っていた。「うぅ~遅いなぁ!まだかなぁ」あたしはふくれっ面になってりんごちゃんを待っていた。
「ごめぇん。待ったぁぁ??」後ろから誰かの怖い声が聞こえてきた。「りんごちゃん!?」あたしは振り返った。「あっ、アンタは・・・!」そこに立っていたのは、あたしやりんごちゃんに「変身」するように命じた、男だった。「フハハハハ!また会ったな!」「何よ!アンタが勝手に学校に入ってきただけじゃない!」あたしはムキになって言った。「まぁいい。今日は戦いに来たわけじゃないのだからな。」「じゃあ何しに来たのよ!」「ふふ・・・お前たちに新しい仕事を命じよう。」「まだ増えるの?!じゃあ戦いはやめ?!」「そんなはずがなかろう。いいな、お前たちは今日からカフェを開くのだ。」はぁ?!意味わかんない!だいたいどっから「カフェ」が浮かんでくるのよ・・・あたしが反撃する間もなく、男は消えていった。でも、やっぱりカフェは開かなきゃ・・・ダメ、か。。。
あたしがそんなことを考えながら悩んでいたその時、りんごちゃんが部室から出てきた。「あれ?もも。どした?」そっけなく聞くりんごちゃん。「あ~・・・今までずっと待ってたんだよぉ」「そか。じゃ帰るか」りんごちゃんがそう言ったので、あたしたちは家路に向かうことにした。
「・・・あのね、りんごちゃん。」あたしは帰り道、真顔で言った。「さっき、りんごちゃんを待ってるときに、あたしたちを変身させた男が来たの」「え?!」「それで・・・あたしたちにカフェを開け、って。」「そんなぁ、またぁ~。もも、アンタがやりたいだけでしょ」「違うよ!」あたしは思わず叫んだ。りんごちゃんはびっくりしている。「男が来て、絶対にカフェを開け、って!」「じゃあ戦いはやめるの?!」「あたしもさっき男にそう聞いたの・・・でも、男は戦いもカフェも両立させろって。」「そんなぁ無理だから!だいたいどうやってカフェを始めろって言うのよ!!資金もない!料理の腕もない!」りんごちゃんはそう言って、そのまま帰ってしまった。「はぁ・・・」残されたあたしはため息をついた。たしかに、これからどうすればいいんだろう。こんなフツーの中学生の女の子が自力でカフェを開けるわけないじゃない。。。
その時、あたしは後ろから誰かが見ているような気配を感じた。それはまだ誰なのかは分からないけど、新たな仲間に加わってくれる、そんな予感がしたー・・・。
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